美穀※図鑑

ここでは、穀物の種類をご紹介しています。

ある程度ご存知の方は、

成分の詳しい説明が載っている美穀※栄養学というページをオススメします。


穀物の種類を見ていきましょう。


主穀

お米 Rice

  日本での消費量が一番多い穀物で、イネ科です。日本の食事を支えています。消化がよく食べやすいです。成分のほとんどが炭水化物です。江戸時代、上流階級の白米ブームでビタミンB1が欠乏し脚気という病が流行しました。

小麦  Wheat

  穀物の中で、作付け面積は世界一です。麦の皮はとても硬く、「むきにくい」から変形して麦という言葉になったという説があるほどです。殻から出す時に粉々になってしまうため、主に粉として利用されています。カルシウムがお米の4倍。

とうもろこし  Corn

  穀物の中で生産量は世界一です。バイオ燃料などにも使用されています。アメリカが世界の6割を生産しており、アメリカの取れ高で価格が上下してしまいます。


雑穀

粟(アワ)  Foxtail millet

  淡い味わいより、アワという呼び名になったという説が有力です。雑穀のなかではパントテン酸とマグネシウムが多いです。原型はネコジャラシと同じと言われています。ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、ナイアシン、カリウム、鉄、亜鉛なども含みます。特にパントテン酸が雑穀の中で一番多く、美肌効果が期待されています。

稗(ヒエ)  Japanese millet

  冬の冷えに耐えるとして、ヒエという呼び名になりました。クセのないクリーミーな味わい。主にウルチ種が流通しています。救荒栽培に向いているとされています。30年~40年保存可能で備荒作物でも群を抜いています。他の穀物とブレンドすると冷めてもパサパサにならないで美味しく食べられます。

黍(キビ) Proso millet

  黄色い実の発音が変形してこの名前になりました。とにかく生育期間が短く、乾燥に強い。キビダンゴも有名ですね。ビタミンB1ビタミンB6、亜鉛、ナイアシンが豊富。黄色い色素はポリフェノールで抗酸化性に優れています。多くがモチ種でモチモチした食感です。

大麦(はだか麦、もち麦)Barley

  食物繊維が大変豊富。普通に食べられる六条大麦とビールなどに使用される二条大麦に分かれます。ベータグルカンを多く含みます。ローラーで押しつぶしたものが押し麦です。テレビでダイエット効果の期待が紹介され人気が爆発、最近2年で全国の栽培面積が約5~6倍になっているそうです。

ハトムギ Job's tears

  美容といえば、この雑穀。美肌効果があると言われています。中国では古くから漢方薬【ヨクイニン】、滋養強壮食として活用されています。ビタミンやミネラルは少量です。

モロコシ(タカキビ)Sorghum

  ポリフェノール、カリウム、リンを含む。弾力性があるので、ひき肉の代用としても使用されます。タンニンという成分が渋い味わいです。

ホワイトソルガム White Sorghum

  タカキビからタンニンを除外した品種。小麦の代用としてパンを作れます。小麦アレルギーの心配がないパンが作れます。

ソバノミ  Buckwheart

  たんぱく質、ビタミンB、ミネラルのほかポリフェノールの1種であるルチンを含む。栄養価の高い食品です。つるんとした食感で、食べやすいです。

シコクビエ Finger millet

  ヒエと書いてありますが、ヒエとは同じイネ科ですが遠い種類です。石高が四石(よく取れる)という意味ですが、四国・中部地方で盛んに作られています。どぶろくの材料になります。

黒米  Black kerneled rice

  ポリフェノールの一種アントシアニンを含みます。ご飯がピンク色になる。中国では薬膳料理に使用される。

赤米 Red kerneled rice

  ポリフェノールの一種タンニンを含む。赤飯のルーツと言われています。

緑米  Green kerneled rice

  緑黄色野菜の色素であるクロロフィルを含むため緑色。グリーンの色がキレイに見えるので、ビジュアルで料理に採用されることが多いとか。

キヌア  Quinoa

  NASAが「21世紀の主食になる。」とその栄養価の高さを認めたスーパーシード。鉄分と食物繊維を多く含む。古代インカ帝国では主食だったと言われています。そのまま食べてもフツーに美味しいのでサラダなどにかけて食べられます。国産はなく、海外産輸入品のみです。

アマランサス  Grain Amaranthus

  南米のアンデス山奥で育てられていた擬穀。鉄分・カルシウム・亜鉛など無機物の含有量が多いです。わずか数ミリのタネが2.5メートルまで成長する姿を見るとその生命力の強さに驚かされます。プチプチした食感で、香りにクセがあります。葉っぱも同じ香りで、若葉は天ぷら等にすると食べられます。名前の由来はギリシャ語で「しおれないもの。」花言葉は「不老不死」。